3Dプリンター活用情報

格安のFDM式3Dプリンターを買った後にするおすすめカスタマイズ

格安のFDM式3Dプリンターはそのままでももちろん十分使えますが、追加でカスタマイズを行う余地が多く残されています。本記事では、快適に使えるおすすめのカスタマイズパーツを紹介します。
ここでのカスタマイズは基本的に購入品ではなく、プリンターで造形して用意します。新しく買う必要がないのはありがたいですよね。

カスタマイズパーツをダウンロードできる場所

造形するカスタマイズパーツはすべてThingverseでダウンロード可能です。このサイトは世界中の3Dプリンターユーザーがモデリングしたデータをアップロードしています。
自身が使っているプリンターの機種ごとに造形データが用意されていることが多いため、検索して探してみましょう。

フィラメントガイド

フィラメントの残量がなくなってくると、フィラメントが絡まり始める経験がある方もいるのではないでしょうか。このパーツはフィラメントが通る道を制限する簡易的なガイドで、これがあるだけで絡まりのほとんどを解消することができます。

フィラメントの安定供給が最後まで可能になるので、ぜひ造形して自分のプリンターに備え付けてみることをお勧めします。

なお、3Dプリンターの機種ごとに適合があるので、ダウンロードする際は必ず自分のプリンターと合っているものか確認するようにしてください。
ちなみにEnder3, Ender3-v2を所有している私は、こちらのフィラメントガイドを使用しています。

フィラメントローラー

フィラメントローラーは、一番おすすめのカスタマイズです。家庭用FDM式3Dプリンターのローラーは、ただ柱が突き出しているだけのタイプが基本的です。もちろんこの柱でも求められる機能は果たしていますが、回転時の摩擦が大きく、エクストルーダーのギアの摩耗や騒音につながっています。

こちらのカスタマイズはベアリングの購入が必要になりますが、そのベアリングのおかげでローラーが滑らかに回るようになります。抵抗なくフィラメントを引き出せるようになるので、フィラメントガイドと合わせてフィラメントの絡まり防止にも役立ちます。

私はこちらのフィラメントローラーを造形して使用しています。Ender3, Ender3-v2で使用していますが、デフォルトの柱の取付形状が同じであれば他のプリンターでも使用できる可能性があります。確認の上、ぜひ使ってみてくださいね。

ツールホルダー

必須ではないですが、あると非常に便利なカスタマイズです。造形物を剥がすのに使用するスクレーパーやニッパー、プリンターに付属していたmicroSDリーダーなどをセットしておいておくことができます。
これらの道具は造形毎に必ず使うもので、一々片付けるのはなかなかに手間がかかるものです。また、紛失することもよくありました。

このツールホルダーを使ってからは紛失することもなくなり、快適に3Dプリント生活を送ることができています。
Ender3, Ender3-v2を使用している私は、こちらのツールホルダーをダウンロードしました。プリンター右上のフレームに差し込んで使うタイプなので、他の機種でも使えるものは多いかもしれません。

まとめ

3Dプリンターは、カスタマイズするパーツそのものも自身で造形できて拡張していけるのが面白いですね。
もちろん格安FDMそのままでも造形はできますが、3Dプリンター生活が快適になるのは間違いありません。

他にもカスタマイズの種類はたくさんあります。Thingverseで探して、自分だけの3Dプリンターをカスタマイズしていってくださいね。